美容師の転職活動

2021/09/12

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元美容師が転職した理由まとめ!ネガティブな本音や多い転職先も解説!

元美容師の転職の理由は様々です。美容師は、辛く厳しい労働環境の中で行われており、心身共に疲弊する人が多い仕事であると言われています。そのため、幻冬舎GOLD ONLINEによると、美容師の離職率は10年以内で92%という統計があり、いかに離職率が高い業界であるかが分かります。

転職理由にはネガティブな本音が隠れており、中には聞いていてあまり気分が良いとは言えないような職場もありました。美容師業界の早急な待遇の改善を願うと共に、転職者の新たなるキャリアの成功を強く願うばかりです。

そこで、この記事では転職を考えている美容師さん向けに、元美容師の転職の理由についてまとめてみました。ネガティブな本音から元美容師が多く転職する転職先もまとめたので、自身の転職活動の参考にしてみてください。

元美容師が転職したいと思った理由とネガティブな本音

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冒頭で元美容師が転職したい理由は様々である、と述べました。そこで、まずは元美容師の主な転職理由について5つ紹介したいと思います。現在、美容師をやっている方は、いくつか思い当たる節があるのではないでしょうか。

元美容師が転職したいと思った理由とネガティブな本音①給与が低水準である

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美容師はほかの業界に比べて給与が低水準です。厚生労働省が行った令和2年度の賃金構造基本統計調査では、美容師が含まれる生活関連サービス業の平均年収は男性で300.7万円、女性で225.1万円。やはり他の業界に比べて低い水準であることが確認できます。

なぜこのような低い水準にあるのでしょうか。モアリジョブでは、美容院は客単価が低く売り上げが伸びない傾向にあるらしく、コストカットのために賃金を低くせざるを得ないと考察してしまいます。しかし、これでは美容師の離職率は高くなるばかりですし、店の看板スタイリストになれるような人材を育成できません。

また、ただでさえ少ない給与にもかかわらず、厚生年金や保険が保障されていない美容院も多いです。そのため、公共料金や日々の生活費で切迫している若い美容師にとって、低すぎる給料は何倍にも苦しく感じるのです。

元美容師が転職したいと思った理由とネガティブな本音②勤務時間が長い

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美容師は勤務時間が長いことでも有名です。朝早くから出勤し機材のセッティングや掃除などを行い、昼は通常営業と休む間もなく働き続けることになります。美容院が閉店した後も後片付けやヘアカットの練習などを行わなければなりません。

このように美容師は一日中立ちっぱなしで動きるづけるため、休憩の時間も取れずに働き続けることが大半です。そのため、一日の平均滞在時間も必然的に多くなります。株式会社アライド・システムが行った美容師アシスタントの平均滞在時間の調査によると、9時間以上と答えた人は全体の29.1%以上でした。

疲れを見せずに何時間も労働に従事しなければならない美容師の仕事は、身体的にも精神的にも辛いです。元美容師のうち転職したい理由が過酷な労働時間だとすると、離職したくなる気持ちも理解できますね。

元美容師が転職したいと思った理由とネガティブな本音③休みが取れない

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美容師は休みが取れにくいです。美容院は平日や休日関係なく営業しているため、常に人手が必要とされています。そのため、人手が足りなくなったときには、たとえ休みだろうとヘルプを頼まれることも珍しくはありません。

また、休日は美容院側から講習会やセミナーへの参加を促され、休日を潰すこともあり得ます。特に新米美容師のうちは、勉強してどんどん成果を挙げることが求められるため、積極的な参加を求められるのです。

有給休暇なども取りにくくワークライフバランスには、ほど遠い労働環境であることが窺えます。もちろん、美容院によっては休みを十分にとることができるところもありますが、大体の美容院では年中忙しく、休みを取れるのは月に6~7日のところがほとんどであると言われています。

元美容師が転職したいと思った理由とネガティブな本音④人間関係が辛い

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美容院は狭いコミュニティであるため、人間関係によって仕事のしやすさが大きく変化します。職場の雰囲気が良好であるところは、コミュニケーションがとれていて一人ひとりの意思疎通が円滑な職場であることが多いですよ。

美容師自体がかなり徒弟制的な職人気質の強い職場であるため上下関係が厳しく、基本的に後輩は先輩には逆らえません。時には、横暴な先輩がいる美容院もあり、ハラスメント行為に悩まされる美容師も少なくはありません。

また、新人アシスタントにとってスタイリストになるためには、美容院の試験を合格しなければならず、必然的に円滑的な人間関係を築く必要があります。こうして人間関係を考えるうえで、いつしか美容院の閉鎖的な人間関係に嫌気が指し美容師を辞める理由になる、ということも決して少なくはないのです。

元美容師が転職したいと思った理由とネガティブな本音⑤将来の不安が大きい

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美容師は美容院に就職してからアシスタントとして業務に携わることになります。実際にスタイリストになるまでには、美容院の試験を合格せねばならず、JobMedleyによると平均3年程度かかると言われています。

美容院に就職していきなりヘアカットを任される訳でもなく、ただひたすら雑用をやらされていては、将来に不安を感じるのも頷けます。スタイリストになるまでの長い時間の中で、本当に美容師になりたかったのか、考え直す必要が出てくる美容師が多いみたいです。

またこれは既にスタイリストである美容師も同じです。美容師は体力勝負の仕事のため、働ける時間が限られており、ハルトピによると40歳が定年であると言われています。40歳と言えばまだまだ働き盛りの年齢。特に家族がいる場合は、将来職がないと考えるとかなり不安になりますよね。

元美容師の転職で多い転職先とその理由

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ここまで、元美容師が転職した理由についてまとめてきました。次に元美容師の転職で多い転職先について4つ解説していきます。なぜその転職先が多いのか、理由についてもまとめたので最後までご覧ください!

元美容師の転職で多い転職先とその理由①美容品メーカーの営業

美容品メーカーの営業は、美容師のスキルと経験が活かせる職業です。美容師はお客様や他のスタッフとの円滑にお仕事を進めていくために高いコミュニケーションスキルが求められます。そのため、自然と雑談力や提案力を持つことができ営業に有利なスキルが身に付きやすいのです。

また、美容師時代の美容品などの知識を活かすことも出来ます。メーカー側も美容師の現場の声を重視したいと思っているため、案外採用率も高くなりやすいのですよ。

元美容師の転職で多い転職先とその理由②美容メディアのライター

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意外だと思われるかもしれませんが、美容メディアのライター求人も多いのです。現在、Webメディアの数に対するライターの数は少なく、どこのメディアもライター不足が悩みの種となっています。

文章力に自信のある方は、一度メディアに応募してライターチャレンジをしてみても良いかもしれませんよ。売れっ子になれば美容師時代の給与をはるかに上回る額を稼ぐことだって夢ではありません。

元美容師の転職で多い転職先とその理由③アパレルショップのスタッフ

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美容師はヘアカットなどの技術のほかに、お客様をもてなす接客力を問われます。そのため、美容師の経験を活かして、アパレルショップのスタッフになることも1つの道です。

 

どちらの職業もお客様に似合うスタイルを見つけ、もてなすという点では共通しています。

美容師もファッションセンスが重視される職業ですので、そのセンスを存分に活かせる職業ではないでしょうか。

元美容師の転職で多い転職先とその理由④IT職

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IT職は初心者でも参入しやすい職業の1つです。そのため、美容師としてのスキルを全く活かすことができなかったとしても、働くことができる職場となっています。マニュアルが完備されている会社も多く、仕事を覚えればすぐに戦力として働くことができますよ。

また、週休完全二日制である企業が多いというのも、多忙であった元美容師にとっては嬉しいポイントですよね。

まとめ

元美容師 転職 理由 まとめ

元美容師の転職の理由は、やはり美容師の待遇の悪さにあると言えるでしょう。業界全体の離職率が高いということは、それだけ業界のしきたりやルールというものが強いためであると考えられます。そのため、転職を考える美容師の方々は、自分だけの問題と捉えず業界全体の問題であると考えて大丈夫です。

決してあなた個人の能力不足の問題ではありません。あなたは自分の人生をどんな風に描きたいか考えて行動していけば良いのです。

最後に、美容業界の業務の改善と、転職したい美容師の方々の成功を祈って、本記事の締めとさせていただきます。