美容師の転職活動

2021/09/12

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転職したい美容師の自己PRについて解説!NG例や具体例も紹介!

転職したい美容師の自己PRについて解説!NG例や具体例も紹介!

美容師が転職するうえで、重要となるのは履歴書の自己PRです。自己PRでは、自分の強みとなるポイント、前職で得たスキルなど上手く表現して自分をアピールする必要があります。企業の人事はこの欄を見て、あなたという人間を判断するので慎重に書かなければなりません。

 

ですが、「自分の強みと言われても分からない……」と思う美容師の方も多いはず。たしかに、自分のアピールポイントというものは、自分でも探しづらく悩ましいものですよね。しかし、どんな方でもアピールポイントは存在するので、立ち止まらずに1つ1つ見つけていきましょう。

 

そこで、この記事では転職したい美容師の自己PRについて解説していきます。美容師のPRポイントやNG例、自己PRの具体例についても紹介するので、転職したい美容師の方は、自身の転職活動の参考にしてみてください。

美容師の転職で自己PRすべきこと

美容師が転職で自己PRできるポイントは数多くあります。そして、同時に自己PRでは魅せ方にも気を付けなければなりません。自分がアピールしたいポイントを相手に伝えるためには、表現の仕方も考えなければならないのですよ。

 

そこで、ここでは美容師の転職で自己PRすべきことについて見ていきます。

美容師の転職で自己PRすべきこと①具体的な経験、スキル

自己PRでは自分の強みを考える前に美容師としての具体的な経験、スキルについて考える必要があります。転職先の企業は、あなたの人間性よりも、あなたが前職で何をやってきたか、について興味があるからです。

 

たとえば、美容師のスタイリストとして5年活躍した経歴を持つ人の場合を例に挙げます。カットやヘアセットの経験はもちろん、それらに付随したスキルや技術を持っていることになります。このように、自分のキャリアから逆算して自分がやってきたことを自己PRに盛り込む必要があるのです。

 

また、具体的なエピソードを交えながら書くことで、美容師としてのキャリアを実感させることができます。お客様、スタッフのお話でも良いですし、自分の美容師としての実績を挙げても良いでしょう。

美容師の転職で自己PRすべきこと②自分がどう貢献できるか書く

美容師の転職で大事なことは、転職先となる企業でどのように貢献できるか、ということです。企業は求職者が自分の企業でどんな能力を持ってどのように働いてくれるのか、という観点を元に採用を決めます。

 

したがって、自己PRでも美容師としての自分の強みをどのように転職先で活かすことができるのか、考えなければなりません。そこで、JOBOONの現役美容師40人に対する調査にて、美容師に必要なスキルを以下にまとめてみました。

 

・傾聴力

・技術力

・コミュニケーション能力

・接客力

・常識・雑談力

・向上心・やる気

 

上記のようなスキルを自己PRでも表現することができれば、自分の美容師としての強みをある程度は伝えることができるでしょう。

美容師の転職で自己PRすべきこと③自己分析をする

「自分の強みがよく分からない……」という方は、一度自己分析を試してみてはどうでしょうか。自己分析は、自分自身の性格、特徴、趣向について詳しく知ることができる方法です。自分の長所と短所も知ることができるため、自分の強みについて改めて理解を深めることができますよ。

 

自分にも見えてこなかったことが見えてくるため、自ずと自分を見つめなおす機会にもなります。そして、そもそも自分という人間がどういう人間なのか、改めて認識できます。リジョアでは、自己分析を通じた自分史を作ることによって、自分の成功体験を振り返ることを推奨しています。

 

何でもないようなことでも、思い出してみると、自分の強みとなるアピールポイントは存在しているのですよ。

美容師の転職で自己PRすべきこと④なるべく簡潔に書く

よく自己PRで自分の強みについて何個も挙げる人がいますが、あまりおすすめではありません。なぜなら、1つの文章の中で論点が混在していることになるため、読む側=採用側からすれば、どこに焦点を当てて求職者の強みを見ればよいのか分からないからです。

 

そのため、自分のアピールポイントは1つに絞るのが望ましいでしょう。1つに絞る分、説明をなるべく詳しくし、自分が強みと判断したに至った経緯に説得力を持たせましょう。このようにすれば、採用側としてもあなたの自己PRが可視化され、採用の判断材料になりやすくなりますよ。

 

QJnaviでも1番アピールしたいことを強調した方が、より採用側に説得力を抱かせる自己PRになりやすいみたいです。

美容師の転職の自己PR~NG例~

自己PRの書き方は人それぞれですが、「こんな自己PRの書き方をしてはいけないな……」と思うNGな自己PRも存在します。次は、自己PRのNGについて見ていきましょう。

美容師の転職の自己PR~NG例~①むやみに自分をアピールしすぎない

・数多くのお客様からお褒めの言葉をいただきました。

・美容師としてのスキルの他、様々な業務を行うことができます。

このような書き方だと、自分には優れた能力がある、という印象を与えがちであり、近づきがたい人間であると思わせてしまいます。そのため、自分にできることを事細かに説明し、なるべく採用側にどんな人間であるかどうかを理解してもらう書き方にすると良いでしょう。

美容師の転職の自己PR~NG例~②具体的な記述をしていない

・カットやヘアセットなど美容師としてのスキルを活かすことができます。

・美容師としての勤務から忍耐力とコミュニケーションスキルが身につきました。

 

スキルについては何となくは理解できる内容となっていますが、採用側が想像できるような具体性がありません。文面上で「このようなスキルを持っています」とアピールされても、採用側にはいまいちピンと来ないですし、採用する基準になりません。

 

そのため、詳細な具体例を記述することが大切です。実際の勤務に際したエピソードを交えながらだと、採用側の印象もグッと良くなりますよ。

美容師の転職の自己PR~NG例~③アピールポイントを1つに絞っていない

・美容師として必要なコミュニケーションスキルと接客力、技術力を鍛えることができました。

・丁寧な接客と安心できる技術でお客様をもてなし、お店の発展に寄与しました。

 

上の例は、自分がどのようなスキルを鍛えられたのか分かりますが、あまりにもポイントがありすぎてどこが強みなのか分かりません。下の例もお客様をもてなすのか、お店の発展に貢献したのか、どちらを重視しているのか分かりにくいです。

 

たくさん、アピールポイントを記述したい気持ちも分かります。ですが、書きたい衝動をぐっと抑えて、自分これだと思う強みを1つ書いた方が、採用側の印象も良いですよ。

美容師の転職の自己PR~具体例~

自己PRのNG例を見て、改善点などは理解できたでしょうか?最後に自己PRの具体例について見ていきましょう。異業種への転職の際の自己PRについても解説するので参考にしてみてください。他にも具体例が見たい方は、JobQの自己PR例文を参考にしてみるのも良いかもしれませんよ。

美容師の転職の自己PR~具体例①~他のサロンへの転職

私は青山のサロンに6年勤務しており、カットのほか、ヘアセット、スタイリングなどを担当し、お客様に合わせたセッティングを行いました。一人ひとりに合わせた髪型をセットするために、お客様の好みに合わせた独自のチェックリストを作成し、お店の発展に貢献いたしました。おかげで、リピート率6割、20名以上の顧客の獲得に成功いたしました。

美容師の転職の自己PR~具体例②~異業種への転職(営業職)

私は美容師時代、お客様一人ひとりの好みに合わせた化粧品、美容品の選定を行いお客様にとって納得のいくヘアスタイルの完成のお手伝いをいたしました。お客様からの評判は良く、実際に私の紹介から商品をご購入されたお客様はこれまで50名以上いらっしゃいます。このように、個人の趣向に合わせた商品の選定ができる洞察力は御社の営業職でもお役に立つことができるかと思います。

まとめ

美容師の転職を行っていく上では、自己PRの存在は不可欠です。自己PRをすることは、簡単そうで案外難しく、自分の個性というものについて改めて考え直す必要があるでしょう。そういった意味で、転職は自分自身を見つめなおす良いチャンスなのかもしれませんね。

 

転職というイベントは、自分のキャリアを今一度最初から設定するようなもの。自分の今までのキャリアで何をやってきたか、何ができるのか自分に問いてみることが大事です。

 

自分が希望する企業でどのように働くことができるのか、想像することは難しいでしょう。ですが、それでも自分がどんな能力を持って貢献をすることができるのか、という観点からだと自分がやるべきことは見えてくるのではないでしょうか?