美容師の転職活動

2021/09/12

美容師からの転職を成功させるコツ

美容師からの転職を成功させるコツ

美容業界では、美容師から異業種に転職する人は多いと言われています。平成30年度の新卒からの離職率は約30%というデータがあり、若手が離れていきやすい業界であることが予想できます。

 

美容師からの転職を成功させるのは、簡単ではありませんが不可能ではありません。異業種でも働きたいという熱意と美容師としてのキャリアを上手く活かすことができれば、自分の希望する転職先で活躍できること間違いなし!

 

そこで、この記事では美容師からの転職を成功させるコツについて解説します!この記事を通して、転職を考えている美容師の方のより良い転職を成功させるお手伝いができたら幸いです。

 

外部リンク:https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000556481.pdf

美容師を辞めたいと思う理由

「薄給激務」と呼ばれるほど過酷な仕事と言われる美容師。一体、美容師はどんな過酷な理由で仕事を辞めたいと思うのでしょうか?まずは、美容師が仕事を辞めたいと思う理由について5つの観点から解説します。

給料が安い

美容師の給料はかなり低いと言わざるをえません。美容院の正社員でも東京だと月給23~25万と言われています。もちろん、キャリアアップをすればより給料も上がる場合もありますが、トップスタイリストになれるのは一部の美容師だけ。

 

おまけに、入社したてのアシスタントの給料はもっと低い場合がほとんどです。スタイリストになるのも一苦労なのに、給料も低くてはモチベーションを維持できませんね。これでは、若手の離職率が高いと言われても納得してしまいます。

 

外部リンク:https://hair-career.com/contents/okyuryo_kanto

休みがない

美容師は基本的にあまり休みがありません。朝はカットの練習、昼は通常営業、夜は後片付け再びカットの練習、など帰りは終電になることがほとんどだそうです。また、美容院は人手不足であることが多く、シフト制ではないことが多いです。このような激務のせいか、月の平均労働時間は185時間にも及ぶと言います……。

 

そのため、営業日は毎日出勤。定休日の日ぐらいにしか休むことができませんが、その休日ですら研修やカットの大会などが入る場合もあります。こんな環境では、心も体も休まる暇がありませんよね。

 

外部リンク:http://nenshuhacker.jp/occupation/detail/630

 

身体的にきつい

美容師は立ち仕事です。長い営業時間の中で一日中立ちっぱなしであり、休まることなくカットからヘッドスパ、掃除などを担当します。そのため、腰や足を痛めてしまう美容師が多く、仕事に支障をきたす可能性も出てきます。

 

また、一日に何度もシャンプーを行うため手荒れがひどくなりやすいです。保湿クリームなどを塗っていても肌荒れは収まらない、ということは珍しくはないそうです。このように、美容師の仕事のせいで体調が悪化するという悩みにも付き合わなくてはなりません。

下積み期間が長い

専門学校を出て美容院に就職した場合、大抵はアシスタントとして仕事を任されます。アシスタントの仕事は、シャンプーや掃除など雑用のような仕事ばかりです。カットなどの仕事はスタイリストになってから任されることがほとんどです。

 

下積み期間が長いため早く美容師としてキャリアを積んでいきたい新米美容師としては、もどかしいところがあります。思い描いていた理想と現実の間で揺れ動き、美容師の仕事に幻滅し業界から去っていくという事例は少なくありません。

人間関係が辛い

美容師の世界は職人の世界であると言われています。したがって、上下関係が厳しく人間関係が嫌になる美容師も多いみたいです。特に新米美容師は立場が一番下のため、先輩に対しては気を使って対応しなければなりません。

 

職場で苦手な人であったり、嫌な人ができたりした場合は、大きなストレスを抱えることもあるでしょう。精神に支障をきたす美容師も多く、病気を理由に退職する人も多いようです。

 

職場の人間関係というものは、当人にとっての働きやすさに一番影響を与える要素です。自分が働きにくいと思ったら、退職するか、美容院側に相談してみるのをおすすめします。

転職を成功させるためには?

美容師の転職を成功させるためには、いくつかやっておいた方が良いことがあります。ここえは、成功させるためのポイントについて4つ解説します。

まずはスタイリストに昇格する

美容師から転職を成功させたい場合、最低限スタイリストにはなっておきましょう。なぜなら、アシスタントのまま離職してしまうと、美容師としては半人前の扱いになってしまうため企業側からは正統な評価はなされません。

 

もう転職を検討している美容師は辛いとは思いますが、これも転職のためだと思い我慢して美容師を続けた方が良いでしょう。希望する転職を成功させるために、目先の労働をとりあえずは頑張った方が良いですよ。

なるべく美容師での経験を活かす

転職は前職での仕事や実績を重視されます。求職者がどのような経験、スキルを積んで、自分の会社に貢献してくれるのか、企業側としては気になるポイントです。そのため、求職者側も美容師時代に培った成果を出すようなイメージでアピールしましょう。

 

アピールはカットやヘッドスパなど手短に説明できるものや、接客力、忍耐力まで説明することができたら良いです。なるべく、美容師でしか得られなかったもの、美容師だからこそできたことを念頭に話せれば好印象を狙えると思います。

仕事を続けつつ転職活動をする

よく転職活動をするために仕事を辞める人がいますが、あまりおすすめできません。転職活動中は、運が悪ければ中々内定が決まらず、精神的にも辛くなってしまいます。その上、仕事を辞めていれば経済的にも厳しくなってしまうため、より身も心も削れてしまいますよ。

 

そのため、転職先が見つかるまでは仕事を続ける方が良いでしょう。少し時間が足りないかもしれませんが、安定して転職を成功させるには精神的にも肉体的にも健康が一番の要素です。とりあえず、仕事をこなしながら地道に転職活動を行っていくのが望ましいです。

転職した知り合いや転職エージェントに相談する

転職したい美容師の先輩や知り合いの中には転職した美容師もいるでしょう。本当に転職を希望するのならば、彼らに話を聞いてみるのをおすすめします。自分だけでは分からないことやこうすれば良かったことなどを聞けるので、自分の転職活動に役立てることができますよ。

 

また、転職エージェントに相談するのもありです。転職エージェントは自分のキャリアや希望する転職先を調べ上げ、おすすめの職場や転職のコツをおすすめしてくれますよ。どうしても転職で困ったときは頼ってみてください。

おすすめの転職先3選!

最後に美容室の転職が成功しやすいおすすめの転職先を3つ解説します。自分が目指している転職先があれば、是非参考にしてみてください。

美容系企業の営業職

美容系企業の営業職は美容師にとってもってこいの転職先です。美容師の美容品に対する知識とコミュニケーション能力や忍耐力を満遍なく活かすことができるため、美容師のキャリアを無駄なく発揮できます。

 

また自分の美容師時代の経験を活かした生の声を出すことができれば、メーカーからも「現場を知る有能な人材」と見られ、採用率がアップするかもしれませんよ。

サービス業

美容師は高いコミュニケーション能力を持ち合わせている人が多いため、サービス業も非常におすすめです。サービス業は様々なニーズを持ったお客様に対して接客するため、誰の話も上手く把握し行動する力が求められます。

 

美容院で数多くのお客様に似合うヘアスタイルを提案、実現してきた美容師ならば、他のお店でも一人ひとりに対応した接客ができるでしょう。ショップの店員やホテルマンなど様々なサービス業に従事することができますよ。

IT職

IT職は未経験でも始められる職が多いです。そのため、美容師としてのキャリアに自信がない人でも、気軽に参入しやすいです。転職してから研修や教育を通して仕事を覚えられるため、「ITはよく分からない……」という人でも安心して仕事ができます。

 

転職活動が思うように進まず苦しい思いをしていたら、IT職への転職を考えても良いかもしれませんね。

まとめ

美容師からの転職を成功させるためには、他でもない美容師としてのキャリアが非常に重要です。美容師としてのキャリアが周りから見て充実していないと、企業も中々採用しづらいです。そのため、転職を希望していても、まずは美容師として最大限働き実績を得てから転職活動を行う方が良いでしょう。

 

この記事が転職を考えている美容師の方々のお役に立てたら幸いです。