-
- メディア美容師転職関連記事
- 【美容師の転職理由と面接での伝え方】
美容師の転職活動
2021/03/30
- 転職理由
【美容師の転職理由と面接での伝え方】
-
- メディア美容師転職関連記事
- 【美容師の転職理由と面接での伝え方】
美容師の転職理由と面接での伝え方
どうもこんにちは。
都内で美容師として働いている田中と申します。
今回はわたしの経験をもとに、美容師の転職理由と面接での伝え方をご紹介していきたいと思います。
その前に。
みなさんは美容師と聞いてどんなイメージを持ちますか?
「オシャレでかっこいい!」「異性からモテそう♡」「いろんな人と話せて楽しそう♪」
恐らく、このように考える人が多いのではないでしょうか?
確かに美容師って言葉を聞くと、お洒落で清潔感があり、異性にモテる印象が強いですね。
しかし現実はそんなに甘い世界ではありません。
実際に美容師は他の職種と比べて転職率が高く、就職してから1年で5割、3年で8割が離職すると言われております。
美容師になるまで長い間修行を重ね、国家資格まで取得したのに、これだけ離職するなんて信じられないですよね。
というわけで、今回はその謎を解明すべく、美容師の転職理由と、それを面接でどう伝えればよいかをご紹介したいと思います。
最後までお付き合いください。
では、まずは美容師に多い転職理由を三つご紹介させていただきます。
美容師の転職理由
①給料が少ない
そう美容師というのは、とにかく給料が安いんです。
令和元年「労働統計要覧」(厚生労働省)職種別所定内給与額によると、昨年より1万2千円ほど上昇したと書いておりますが、それでも理容・美容師は月額24万5300円。また、職種別ランキングでは全129職種中87位と悲惨な結果です。(詳しくはこちらのサイトをご覧ください)
勿論、カリスマ美容師となり、モデルの専属となれば話は別ですが、それには能力だけではく、営業力も必要となりますので、かなりハードルが高くなっております。
②休日が少ない
今でこそ、美容業界にも働き方改革が進み、週休二日制が導入されている店舗も少なくないかと思いますが、日曜日のみ定休日という店もいまだにあります。これは美容業界に1000円カットが登場し、価格競争が起こった影響が大きいです。一人当たりの単価が安くなると、稼働率を上げざるを得ないですよね。悲しい現実です。
③労働時間が長い
上記であげた休日が少ないことと直結すると思うのですが、一人あたりの単価が安くなったしわ寄せで、当然のごとく労働時間が長くなってしまうのが実情です。特にI T化が進んで、ホットペッパーなどのアプリで他店舗と価格を比較できると、当然やすい店舗に行きますよね。利用者の立場から考えると嬉しいですが、美容師目線で考えると胸が苦しいです。
と、美容師の転職理由を三つご紹介しましたが、並べて見るとどれも、ネガディブなことばかり。しかし、これも伝え方一つで、印象がガラッと変わります。では、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
美容師が転職理由を伝える際に気をつけること3選
①前職での悪口を言わない
当たり前のことですね。これは美容師に限ったことではありません。どの職種でも前職の悪口を言う人は、自分の職場でも不満や愚痴を漏らすと判断され警戒されます。なので、基本的に聞かれたこと以外は言わない。
もしくは、ネガティブなことはオブラートに包むか、ポジティブに伝えるよう心がけましょう。特に人間は最後に良い言葉を添えるとそれだけで、印象がよくなるのでオススメです。例えば、「給料が安く納得できなかったが、尊敬できる方が多く技術を向上させることができた」などです。
②接客が好きなことをアピールする。
美容師がはじめにすることは、カットでもシャンプーでもありません。お客様からのヒアリングです。「どうしたいか」「どこに不満があるか」など、高いコミュニケーション能力が求められます。ですので、接客好きをアピールするだけで印象がよくなるでしょう。
これも同じく、ネガディブな要素と組み合わせ「休日は少なく身体的に辛かったが、人と接することが好きなので充実した毎日を送っていた」などです。
③転職理由を自己の成長するためだと伝える
どうしても転職と聞くとマイナスなイメージがありますが、技術職になるとそうとも限りません。と言うのも、美容師ふくめ、技術職は環境によって成長速度が変わります。なので、前職では成長に限界を感じたなど、技術面に関するアピールすると、向上心があると思われ、相手に与える印象が格段に上がります。
これもポジディブに伝えることをオススメします。
例えば「労働時間の長短にこだわりはないですが、効率よく働き技術向上できる時間を作りたい」などです。
あとはこちらのサイトで『ネガディブな転職理由をどう伝えるか』を詳しく解説しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
では、続いては面接でアピールできる美容師のスキルをご紹介します。
美容師が転職の際にアピールできるスキル
(接客力)
オンラインでの会議や飲み会が主流となった2021年現在において、接客力など必要ないと考える方も少なくないと思います。しかし、美容師が転職する際に必ずアピールするべきことはコミュニケーション能力です。なぜなら、対人商売において、会話のセンスは必要不可欠。つまり、この能力が備わっていれば、多少技術に問題があっても採用してもらえる可能性が上がります。こちらのサイトでも同様のことが書いてます。やっぱり美容師にとって接客力は最強のアピールポイントなんですね。
(忍耐力)
美容業界にいる人間はある意味、水商売でもあるので、それなりに我慢強さが求められます。そのため、美容師から同じ美容業界に転職する際でも、前職での頑張りなどを例に出し、自身の我慢強さを紹介した方がいいでしょう。我慢強さと聞くと、根性論的に聞こえますが、その会社での定着率を測るバロメーターになるので積極的にアピールするべきです。
美容業界での転職を成功させるには
ここまで、美容業界での転職理由とそれの伝え方を紹介してきましたが、ここでは、どうすれば成功するかのノウハウを具体的にご紹介します。
美容業界でも種類はたくさんありますので、個別にご紹介していきますね。
その前に…生の声を聞きたい!という方はこちらのサイトで転職を成功させた方の体験談が書いてますのでご覧ください。
これでもかってほど詳しく書いておりますよ。
と、話が脱線しましたが順番に見ていきましょう。
[1000円カット]
数年前から人気が出始めました1000円カット。こちらに転職を希望の場合は、カットの技術や接客力よりも、とにかくスピードと体力をアピールすることが転職成功のカギとなるでしょう。
[小規模・中規模の美容室]
美容業界で一番人気あるのが、このタイプかと思います。それだけにこの業界では、スキルは勿論のこと、強い志望動機が必要になります。なぜなら、この小規模・中規模が一番離職率が高く、定着してくれる人材を求めているからです。ですので、事前に応募する美容室のリサーチをし、その店舗が求める人材に相応しいスキルや志望動機をアピールといいでしょう。
[個人経営]
個人経営は一般的に募集しているケースが少ないです。というのも人件費を削りたい、時間にとらわれたくないとの理由で開業する人が多いからです。なので、もし個人経営で募集があれば、給料の多寡は求めず、その店への愛着などをアピールするとオーナーに対して良い印象を残せるでしょう。
[派遣会社経由の美容室]
派遣会社に登録し、人手不足の美容室に派遣されて働く雇用形態です。こちらは、基本的に登録者の経歴によって、その方のスキルや市場価値を判断して派遣されるので、見習いの方にはオススメできません。ですので、ある程度技術がある人が登録し、技術をアピールすることが転職成功のカギです。端的にいうと何がどれくらいできるのかを求められます。
最後に美容師が経歴やスキルを活かして、美容業界以外に転職する場合、どのような業界がオススメなのかをご紹介します。
美容師にオススメの異業種3選
①IT業界
え? 美容師がI T業界と思いましたよね。確かに美容師が使うものといえば主にハサミなので、なんの関係もありません。ですが、美容師で培った接客力を生かせば、十分アピールできますし、20代ならプログラミングスクールで3ヶ月ほど学べば、I T業界への転職も夢ではないでしょう。これから将来的に高収入を目指すのであれば、IT業界への転職をオススメします。
②不動産業界
不動産業界と言えば、男臭いイメージがありますが、求人情報などを見ると、「もと美容師が多数在籍してます」などの文言を見かけます。やはりこれも、美容師で培った対人スキルを活かせる職種だからではないかと思います。
不動産業界は、衣食住に関わることなので、不景気でも強く安心ですね。
③エステティシャン
美容師が異業種に転職する際に美容関連を選ぶなら、エステティシャンをオススメします。なぜなら、カットとエステを掛け合わせるとそれだけで人材価値が高まり、今後の転職の際にも有利だからです。市場価値を高めるには、これからの時代、スキルを掛け算するこが不可欠となってきますので、野心ある方はアイリストやネイリストの勉強もするといいかもしれませんね。
その他にもどんな異業種への転職があるのか気になる方は、こちらのサイトをご覧ください。ずらっとご紹介されておりますよ。
【まとめ】
さて、ここまで美容師の転職理由と面接での伝え方をご紹介してきました。こうやって並べてみると、華やかな業界なのに気が重くなるような転職理由が多いですね。だからこそ、転職を成功させるには、このネガティブなイメージをどうやってポジティブに転換するか。
これができる人が転職を成功させられる人だと思います。
現在、美容師として働いているがこんな理由で退職していいのかなと悩んでいる、そこのあなた。暗くなることなんてまったくありません。
美容業界で働く仲間たちも同じような悩みを抱え、日々、働いております。
ぜひ、あなたが抱えている転職理由をポジティブな理由と結びつけ、面接に臨んでください。
転職を成功させるカギは、あなたの考え方次第です。
応援しています。