-
- メディア美容師転職関連記事
- 美容師の給与は本当に安いのか?
美容師の仕事
2021/03/31
美容師の給与は本当に安いのか?
-
- メディア美容師転職関連記事
- 美容師の給与は本当に安いのか?
こんにちは。ヘアキャリスタッフのNです。
今回は「美容師の給与は本当に安いのか?」「安いのであれば美容師で高い給与をもらっている人の特徴はどんなものか?」という事を調査していきたいと思います。
世間では、美容師=給与が安い というイメージが定着していますよね。
僕は世間で言われていることを鵜呑みにせず、自分で納得するまで調べてみたいタイプの人間なので、
WEBを渉猟してみて、「美容師の給与は本当に安いのか?」「安いのであれば美容師で高い給与をもらっている人の特徴はどんなものか?」という問いの答えを、自分なりに探してみたいと思います。
それでは、美容師にとって重大な問題である、給与の安い・高いについての答えを探す旅に出かけましょう!
美容師の平均年収
まずこちらの数字をご覧ください。
[美容師の平均年収と平均月収]
美容師の平均年収:約260万円
美容師の平均月収:約21万円
美容師の平均賞与:約58万円
こちらは、美プロさんに記載されている、美容師(※こちらの数字は理容師も含む理美容師となっています)の平均収入に関する数字です。
こちらによると、美容師の平均年収は約260万、美容師の平均月収は約21万・・・まじですか、思っていたより低くてびっくりしました。
年収・月収ってことは、額面という事ですよね?そこから保険や年金や税金を引いたら……計算するのがちょっと恐くなってきました。。((゚゚дд゚゚ ))
でも、“平均”って言葉がなんだか悩ましいですね。“平均”と言うからには、それを上げている美容師もいれば下げている美容師もいるという事ですよね。
どんな美容師が平均を上げているのか=高い給与をもらっているのか、どんな美容師が平均を下げているのか=安い給与しかもらえてないのか・・・そこが気になるところです。
[美容師の年代・男女別平均年収]
20代の美容師の平均年収:男性211万円、女性205万円
30代の美容師の平均年収:男性310万円、女性265万円
40代の美容師の平均年収:男性342万円、女性260万円
50代の美容師の平均年収:男性322万円、女性259万円
こちらも、美プロさんに記載されている、美容師の年代・性別による平均年収に関する数字です。
20代男性美容師の平均年収211万、20代女性美容師の平均年収205万・・・って、低いっす!(゜Д゜)
美容師全体の平均年収を下げている美容師の正体がわかりました。20代の、若い層の男性・女性美容師たちです。
彼ら・彼女らが美容師全体の平均年収を下げているのは疑いのない事実ですね。( ̄∇ ̄)
彼ら・彼女ら20代の若い世代の美容師を除いた、30~50代の男性美容師の平均年収は324万、30~50代の女性美容師の平均年収は261万、となります。 前述の美容師全体の平均年収約260万と比べると、少し印象が変わってきますね。
ちなみに美プロさんには上記の引用させてもらった数字等以外にも、さまざまなお役立ちコンテンツもあるので、気になる方は覗いてみてくださいね!美容師の仕事内容や一日の流れって?
続いて、
全産業の平均給与と美容師の給与
についてお話しします。
厚生労働省が毎年実施する賃金構造基本統計調査によると、美容師の所定内給与は平均年齢30.6歳で月額22万6千円となっています。全産業の30〜34歳までの所定内給与の平均は月額27万1千円ですから、その差は月約5万円です。月5万円の差は年収ベースでは60万円になり、平均給与との比較でかなりの差があることが見受けられます。その上、美容師の場合、給与以外に受け取る賞与・ボーナスなどの特別給与は年6万円ほどで、平均年収との格差は一層広がると考えられます。
リジョブ美容師の給料安い理由はなぜか?
美容師の方は、平均年齢30.6歳で月の給与22万6000円
全産業の方は、30~34歳で月の給与27万1000円
その差は歴然ですね。
月の給与4万5000円の差はでかい。。
4万5000円あったら色々できますよ!('A`)
旅行だってちょっとしたところなら行けるし、飲みに行く回数だって少し増やせるし、なにか大きなものを買った時のローンの返済の圧迫も違ってきます。
この差は痛いですね。。そうすると、美容師の給与というのは、やっぱり安いという事になるのか・・・?これまでの調査結果を考えると、そう考えざるを得なくなってきました。(´・ω・`)
・・・ちょっと脱線しますが、上記のリジョブさんのコラムで“美容師の給与がなぜ安いのか”その理由を書いている箇所があったので参考までに引用しておきます。
美容師の給与はなぜ安いのか? 固定費の問題
“固定費はお客様が月に20人しか来なかった月も、100人来た月も、全く同じ金額を支払う必要があります。固定費の存在が人件費に回すお金を圧迫し、美容師の給与の低迷を招く原因の1つになっています。”
固定費・・・代表的なのは“家賃”ですね。
この記事を読んでくださっている美容師の皆さま経験があると思いますが、家賃って大きいですよね。
なにもしなくても毎月自動的に口座から引き落とされます。
月によるこちらの収入の変動など一切気にしません。
まるで冷酷な取り立て人のようですね。((゚゚дд゚゚ ))
・・・というのは、ちょっと言いすぎましたが、美容師として安定して働けている方は、月の収入にそこまで変動はないと思いますが、お店に関しては事情が別です。
極端な話しですが、お客がひとりも来なければ、収入はゼロです。
引用元:in the final ivent 自分の記憶を探しに・・・
↑たぶん特定の年代の人にしか伝わらないと思いますが笑
毎月安定的にたくさんのお客が来ている店であれば固定費の存在が経営を圧迫するということはないでしょうが、そうでないお店があることも少なくないのも事実。
そうすると、どうしても美容師に払う給与を低く抑えてでも、経営を不安定化させない・・・という選択肢が浮かんでくるのも自然な流れです。
ただ給与を低く抑えられ、安い給与で働かざるを得なくなる美容師当人にとっては、たまらないですが(´・ω・`)
美容師業界全体が盛り上がり、どのお店にもあふれんばかりのお客が・・・という状況になれば話しは別でしょうが、現実的には厳しいですよね。
固定費の存在が、美容師が安い給与で働かざるを得なくなる一つの要因となっているのは間違いなさそうです。
またKAMIUさんのこちらの記事では別の角度から美容師の給与が安い理由を考察しています。
美容師の給料が安い理由は、「未だに指定制度の人事システムを取り入れているから」です。その人事システムとはアシスタントからはじまり、ジュニアスタイリスト、スタイリスト、トップスタイリスト、そして店長候補と6段階に分かれます。
これでは、スタイリストに昇格する前に燃え尽きてしまい、夢半ばで離職してしまうか、体を壊してしまう人も少なくありません。
上に行くのに時間がかかるというやつですね。こんな感じ?
古い言い方をすれば、徒弟制度というやつです。確かにこの慣習は、これからの時代に本当にあっているのか、深く考察を求められるテーマかもしれません。
最後に
猫バンバンさんでは、会社の規模別に美容師の給与を考察しています。
引用元:美容師の給料は安い?モテる職業の代表ですが、せっかく恋愛しても年収が低くて結婚できない?!
(一部のみ抜粋)
↓
会社規模100~999人の美容師の年齢別年収
年齢 35~39歳
給料年額(手当含) 4,767,600円
ボーナス年額 54,300円
年収(給料年額+ボーナス年額) 4,821,900円
会社規模100~999人の企業で働く、35~39歳の美容師の平均年収、約480万円。
この規模ですと、まず個人店ではなく、チェーン展開している店になりますね。
性別で分けてはいないので、この記事の最初のほうで見たように、男性美容師なら480万より高く、女性美容師なら480万より安い平均になりそうです。
会社規模100~999人の企業で働く、35~39歳の男性美容師であれば、平均500万超えもあるかもしれませんね。
仮に500万を、計算しやすくボーナスゼロとすると、月給与41万6千、くらいになります(※あくまで上記条件に当てはまる美容師を元に算出したものです)
この額を高いと捉えるか、安いと捉えるか・・・
美容師の方それぞれによって分かれそうです。
まとめ
冒頭、「美容師の給与って本当に安いの?」というところから始まりましたが、色々調べてみて、実際に「安い」という印象は拭えませんでした。
当記事内の情報から、美容師として給与を挙げる方法を挙げるとすると、
・年数を積む(美容師全体の平均給与には特に給与の低い若い世代の美容師も含まれているため)
・お客さんが安定して多く入っている、経営の安定している店で働く
・従業員数100~999人のように、たくさんの美容師が所属している、規模の大きな店で働く
といった事になるかと思います。
もちろん、美容師としての給与を上げるには、「指名をたくさん取る」「独立開業する」等、他にも色々方法が考えられます。
なお、当サイトでは、美容師の方が美容師以外の仕事へ転職する際のおすすめの職業についてもご紹介しています。美容師以外への転職を考えている美容師さんへ<前編> 興味のある方はぜひそちらも覗いてみてください!
今回の記事が美容師の皆さまのなにかしらお役に立てたのであれば嬉しいです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
ヘアキャリスタッフN